西山(にしやま)として知られる善峯寺は、京都の西部に位置し、その地域を象徴する寺院の一つです。
西国三十三所の巡礼路における第二十番札所でもあり、観音への信仰が厚い場所です。
ここでは、年間を通じてさまざまな花が次々と開花します。
春には梅の花が咲き始め、次に山桜や枝垂れ桜、牡丹、シャクヤク、平戸ツツジ、サツキが続きます。
夏には、紫陽花や百日紅、青もみじが庭を彩り、秋には秋明菊や紅葉が訪れる人々を楽しませ、冬は南天や山茶花、椿に雪景色が静寂の美を添えます。
特に初夏には、紫陽花が善峯寺の見どころの一つとなります。
約3000坪の広さを誇る「白山桜あじさい苑」には、セイヨウアジサイやガクアジサイ、ヤマアジサイを含む約8000株が植えられ、斜面を青や赤、紫の色彩で覆います。
このあじさい苑は高台に位置しており、そこからは京都市内や東山連峰の美しい景観を望むことができ、紫陽花を背景にした京都の風景を楽しむことが可能です。
善峯寺あじさい2024開花状況や見頃の時期いつ?
善峯寺の紫陽花は、毎年6月の中旬から下旬にかけてが最も美しい時期とされています。
山間部に位置するため、京都市の中心部に比べて花の開花は若干遅めです。
紫陽花の開花時期は、その年の気温や天候に左右されるため、多少の変動があります。
2024年6月20日の時点で、善峯寺の紫陽花は満開に近い状態にあります。
2024年の見頃のピークは、6月の後半に訪れると予想されています。
善峯寺あじさい2024入園料とアクセス
【場所】
善峯寺
京都府京都市西京区大原野小塩町1372
【入園料】
大人500円
高校生300円
小・中学生200円
【時間】
8:00~17:00(平日は8:30~)
【電車】
JR向日町駅下車、阪急東向日駅より阪急バス66番「善峯寺行」に乗車約30分、「善峯寺」バス停下車、徒歩8分
【車】
京都縦貫道 大原野IC、沓掛ICより約15分
善峯寺あじさい2024駐車場
150台収容可能な専用駐車場があります。
料金は、500円です。
善峯寺あじさい2024ライブカメラある?
善峯寺には残念ですが、ライブカメラはありません。
善峯寺あじさい2024見どころと楽しみ方
京都の西山連峰に位置する善峯寺は、古くから西国三十三所巡礼の第20番札所として知られています。
この寺院は鎌倉時代からの歴史を持ち、応仁の乱で一時荒廃したものの、江戸時代に入り、五代将軍綱吉の母、桂昌院によって再興されました。
善峯寺は特に桜や紅葉の名所として評価が高いですが、紫陽花が咲く初夏も見逃せない季節です。
境内の南側にある「白山・桜あじさい苑」は、春には枝垂れ桜が美しく、初夏には約1万株の紫陽花が斜面を覆います。
かつては杉林によって眺望が阻まれていた「白山・桜あじさい苑」ですが、桜と紫陽花、そして京都市街の眺望を楽しんでいただくために、昭和初期に植えられた杉を伐採し、整備が行われました。
この苑からは、紫陽花を背景に京都市街を一望できる景色が広がり、多くの訪問者を魅了しています。
過去にはJR東海の「そうだ京都、行こう。」キャンペーンで取り上げられたこともあり、観光客が大幅に増えました。
約3000坪の面積を持つ白山あじさい苑には、セイヨウアジサイやガクアジサイ、ヤマアジサイなどが斜面をカラフルに彩っています。
雨に濡れた紫陽花は特に情緒があり、雨上がりには霧が立ち込める中で幻想的な風景が広がります。
山門からあじさい苑までは約10分の距離で、「あじさい1万本」と記された看板を目印に、石段を登ります。
苑の入口には「幸福地蔵」が祀られており、その周辺からは開けた視界を通じて紫陽花の色彩豊かな絶景が堪能できます。
あじさい苑内は高低差がありますが、整備された遊歩道を歩くことで、紫陽花に囲まれながらの散策を楽しむことができます。
善峯寺あじさい2024まとめ
京都市の郊外に位置し、三室戸寺と肩を並べる規模を持つ善峯寺のあじさい苑は、地域で最も広大な紫陽花の名所として知られています。
1万株もの紫陽花が植えられており、「あじさい寺」という愛称でも親しまれています。
三室戸寺の谷間に広がる紫陽花とは異なり、善峯寺の白山桜あじさい苑は山腹に位置し、その雄大な景観が訪れる人々の目を楽しませます。
この白山桜あじさい苑の入口では、幸福地蔵を祀ったお堂があり、同時に展望台としても機能しています。
ここからは苑全体を見渡すことができ、広がる紫陽花の海が一望できます。
京都西山の斜面に広がる色鮮やかな紫陽花は、見る者を圧倒する美しさで、豊かな色彩が斜面を飾ります。