岩瀬曳山車祭は岩瀬諏訪神社の春の定例祭として催され、11基の曳山車が力強く街を行進します。
山車の上部に設けられた「たてもん」という装飾は、商売繁盛や最新の話題を反映しており、毎年異なる工夫が施されています。
夜になると、祭りは盛り上がりを見せ、山車がぶつかり合う迫力のある曳き合いが展開されます。
この競争の激しさから「けんか山車」とも呼ばれ、長い歴史と伝統を持つ親しまれる祭りです。
岩瀬曳山車祭2024いつから?時間や場所など基本情報
『岩瀬曳山車祭』は、富山県富山市の岩瀬地区で開かれる歴史と伝統を持つ祭りで、その曳き合いの激しさから「けんか山車」とも称されます。
この祭りでは、大きな山車が町を練り歩き、地元の人々が間近で楽しむことができるため、まるで岩瀬地区全体が祭りの会場となる二日間です。
ここでまずは、このお祭りの概要をお伝えします。
【開催日】
2024年5月17日(金)、18日(土)
【時間】
曳き回し:午前~16:00過ぎ
曳き合い:22:00頃~
【会場】
17日:岩瀬諏訪神社前
18日:忠霊塔前
岩瀬曳山車祭2024屋台など露店の出店ある?
岩瀬曳山車祭での諏訪神社周辺は、たくさんの飲食屋台が軒を連ねます。
焼きそばやたこ焼き、唐揚げ、はしまき、フランクフルト、フライドポテト、チーズハットグ、フルーツ飴、チョコバナナ、各種ジュース、ビールなど、さまざまなグルメが揃います。
食べ物だけでなく、スーパーボールすくいやミニフィギュアすくいなど子どもに人気のゲームや、老若男女を楽しませる射的屋台も設けられ、賑わいを見せています。
岩瀬曳山車祭2024山車の練り歩きや曳き合いの見どころ
『岩瀬曳山車祭』は毎年5月17日と18日に岩瀬諏訪神社で行われる春季例大祭です。
祭りでは、「曳き回し」と、山車同士がぶつかり合う「曳き合い」が主な見どころです!
山車の上部には「たてもん(立物)」と呼ばれる大きな装飾が施されており、これは和船の帆柱を中心に、木や竹の骨組みに白い布を張り、絵を描いたものです。
毎年地元で新たに制作され、商売繁盛や大漁祈願をテーマにしたデザインや時事ネタが取り入れられることもあります。
また、絵や文字の組み合わせには「判じ絵」として語呂合わせが込められていることが多く、例えば「鯛」「小判(両)」「松」の絵で「大漁を待つ」との意味が込められています。
曳き合いは夜遅くにも関わらず多くの観客が集まり、灯りをともしたたてもんはさらに美しく見えます。
この時、山車がぶつかり合う迫力から「けんか山車」とも称され、山車自体は約5トンの重さがありながらも、強度が高く設計されているため、激しく衝突しても壊れにくいです。
山車が動く際の木の車輪や芯棒の鳴る音、衝突の衝撃は見るものをハラハラさせ、祭りの迫力を体感させます。
また、祭りで重要な役割を果たすのがお囃子や合いの手で、これには公開されていない歌詞や意味合いが含まれることが多いですが、「木やり唄」はその一例です。
この歌は曳山車を引き出す際に歌われ、その歌詞と合いの手は祭りの雰囲気を一層盛り上げます。
岩瀬曳山車祭への行き方(アクセス)
【場所】
■諏訪神社
〒931-8361 富山県富山市岩瀬白山町103
【電車】
富山駅から(路面電車)富山地方鉄道 富山港線「岩瀬浜」駅で下車後、徒歩約10分
または「競輪場前」駅
岩瀬曳山車祭の駐車場
以下の無料駐車場が用意されています。
【富山競輪場】
〒931-8376 富山県富山市岩瀬池田町8-2
岩瀬曳山車祭2024の交通規制
毎年、一部の道路で交通規制が設けられます。
車でご移動の際は、看板や誘導員の指示に従って安全に進んでください。
岩瀬曳山車祭の歴史や由来
約330年前、現在の東岩瀬より西に位置していた西岩瀬町が存在していました。
しかし、1658年から1660年の万治年間に、富山湾に流れ込む神通川が度重なる氾濫で流路を東に変えたことから、西岩瀬は港としての機能を失いました。
このため、西岩瀬の住民は新たに川港となった東岩瀬に移住し、新しい町を形成していきました。
万治2年(1659年)には、東岩瀬に移住した人々が西岩瀬の諏訪神社の分霊を勧請し、その際、神社の建材を井桁に組み込んで運ぶ形が曳山車の起源とされていますが、現在の研究では、1792年の大火後に東岩瀬が再建された際、1796年に始まった「あんどん山車」を曳き始めたことが、祭りの起源として有力視されています。
岩瀬曳山車祭2024まとめ
岩瀬諏訪神社の春の大祭の一部として、「岩瀬曳山車祭」が開かれる予定です。
11基の曳山が力強く町内を巡行し、夜には祭りがクライマックスを迎え、山車がぶつかり合い、力比べが繰り広げられます。
この競り合いの激しさから、「けんか山車」とも呼ばれ、多くの人々に親しまれています。