秋田県と岩手県の県境に位置する八幡平には、「鏡沼」という山頂近くの湖があります。この「鏡沼」の最も壮大な特徴は、「八幡平ドラゴンアイ」と称される珍しい景観です。
冬には雪に覆われる「鏡沼」が、春になると雪解けが進み、中心と周辺で異なる速度で溶けるため、ドーナッツのような形が現れます。
このとき、湖の水がエメラルドグリーンに輝くと、まるで神秘的な美しさを放ちます。
この現象が龍の眼を思わせるため「八幡平ドラゴンアイ」と名づけられました。
見る角度や天気、時間によって異なる表情を見せることも、この現象の魅力の一つです。
「鏡沼」への訪問を計画するなら、八幡平の自然が創り出すこの奇跡の瞬間を捉えるために、時間をうまく調整しましょう。
八幡平ドラゴンアイ2024見頃の時期いつ?
春の八幡平に現れる「ドラゴンアイ」は、わずか2?3週間の短い期間に見ることができます。
特に、その完璧な形を現すのは、5月中旬から6月初旬の数日間に限定されるとされています。
この自然現象は、その年の積雪量や雪解けの進行、天候によって変わるため、見ることができる機会は非常に貴重です。
晴れた日には、水面がエメラルドグリーンに輝く姿を捉えることができます。
初期の雪解け時には青と白の鮮やかな色彩が見られますが、次第に雪の汚れが混じり、色合いが変化します。
また、この時期は湖周辺が不安定になるため、近寄るのは危険が伴います。
岩手県と秋田県を結ぶ「八幡平アスピーテライン」では、壮大な景色と雪の回廊が楽しめ、2024年は4月15日に開通しました。
八幡平樹海ラインも4月26日に開通予定です。
2024年は、ゴールデンウィーク明けの5月中旬ごろに「八幡平ドラゴンアイ」が最も美しい時期を迎えることが期待されています。
また、星空とのコラボレーションも絶景です。
八幡平周辺は温泉地としても知られており、鏡沼の近くには藤七温泉や蒸ノ湯温泉があり、観光の後には温泉で体を温めるのがおすすめです。
八幡平ドラゴンアイ2024ツアーもあります
色々なツアーがありますが、いくつか紹介します。
八幡平ドラゴンアイ(鏡沼)2024の見どころと魅力
岩手県・八幡平の厳しい冬が去り、やっと春の気配が感じられる頃、奥羽山脈北部の八幡平山頂付近にある鏡沼で見られる不思議な光景が「八幡平ドラゴンアイ」です。
八幡平山頂遊歩道には「鏡沼」があります。
雪解け水が自然のリズムで解け始め、春になると中心部の雪が解けると、幽玄なブルーの水面と白い雪が環状になり、上から見ると龍の目のような形になります。
この不思議な現象が起こる雪解けから生まれる「龍の目」は、外国人観光客のSNSで広まり、インスタグラムや観光客の間で世界的なブームとなっています。
八幡平には他にも鏡沼のような湖がいくつかありますが、このような光景が見られるのはこの鏡沼だけのようです。
時間的にも限られていますが、その奇跡の景色に多くの旅人が魅了されています。
八幡平ドラゴンアイ行き方(アクセス)
【場所】
八幡平ドラゴンアイ(鏡沼)
〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川
【電車】
・JR「盛岡駅」からバスで約2時間、「八幡平頂上」バス停下車
・JR「田沢湖駅」からバスで約2時間15分、「八幡平頂上」バス停下車
・JR「鹿角花輪駅」からバスで約1時間30分、「八幡平頂上」バス停下車
【車】
・東北自動車道「鹿角八幡平IC」から約50分
・東北自動車道「松尾八幡平IC」から約40分
八幡平ドラゴンアイ駐車場
【八幡平山頂駐車場】
〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川 八幡平頂上
八幡平ドラゴンアイ2024服装と靴に気を付けよう
八幡平の山頂付近は標高が1600メートルを超えており、5月になっても登山道に残雪が見られます。
八幡平温泉郷と山頂付近では、気温差が約15℃と大きく、特に山頂は風が強く、想像以上に寒く感じられます。
八幡平ドラゴンアイを訪れる際には、十分な防寒対策を行うことが不可欠です。
冬用の暖かいアウター、帽子、手袋の準備をお勧めします。
また、登山道は固く踏み固められて滑りやすいため、安全を考えて防水機能のあるトレッキングシューズや登山靴、スノーブーツ、長靴の着用が適切です。
革靴やサンダルなどの履き物は避けるべきです。
八幡平ドラゴンアイ2024まとめ
岩手と秋田に跨る国立公園、八幡平の山頂近くに位置する鏡沼は、春の雪解けが進むと龍の眼のように見える現象が起こり、「八幡平ドラゴンアイ」と称されます。
この神秘的な光景は、5月中旬から6月中旬にかけての限られた期間に観測できます。
積雪量、雪解けの進行、そして天候が特定の条件を満たす時にのみ現れるこの自然現象は、ぜひ現地でその目で確かめる価値があります。