向島百花園は、江戸時代の終わり頃に始まり、初めて約360本の梅の木がこの地に植えられ、「新梅屋敷」という愛称で知られるようになりました。
この庭園は、梅の美しい景色で知られ、月影、初雁、白加賀を含む20種類以上の梅の花が咲く時期は特に見事です。
梅の季節には、伝統的な江戸の大道芸や、仙台から来たすずめ踊りなど、古き良き時代の文化を味わえるイベントが多数開催されます。
また、庭園の美しさをより深く知ることができるスタッフ主催のガイドツアーもあります。
早春のひとときを、梅の花の香りと共に、江戸時代の雰囲気を感じながら過ごしてみるのはいかがでしょう。
向島百花園梅まつり2024いつからいつまで?場所や時間に料金など基本情報
東京の墨田区に位置する向島百花園で、「梅花祭り~伝統ある花屋敷に咲く梅の饗宴~」が行われています。
この歴史ある庭園は、江戸時代の終わり頃に設立され、当時から約360本の梅の木が植えられており、「新梅屋敷」として知られ、多くの人々に愛されてきました。
今日では、月の影、初めての雁、白加賀、道を知る辺り、鹿児島の紅など、約20種類の梅の木が訪れる人々を迎えています。
この園では、梅が最も美しい季節に合わせて、梅花を背景に江戸時代の文化を味わうイベントを開催しています。
早春の時期に、向島百花園を訪れ、梅の花の香りとともに、江戸時代の雰囲気を感じることができる、洗練された時間をお楽しみください。
【開催期間】
2024年2月10日(土)~3月3日(日)
【時間】
9時~17時(入園は16時30分まで)
【場所】
向島百花園
東京都墨田区東向島3-18-3
【入園料】
一般150円
65歳以上70円
※小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料
向島百花園梅まつり2024開花状況や見ごろについて
向島百花園に咲く梅の花は、通常、2月の終わりから3月の半ばにかけて最も美しく見えます。
2024年2月中旬、向島百花園のX(以前のTwitter)を通じて、梅の花がちょうど良い時期に入ったと発表されました。また、2月23日の金曜日(祝日)には、園内の見どころを案内しながら散策できる「庭園散歩」イベントが開催される予定です。
この機会に訪れる価値がありますね。
向島百花園梅まつり2024の見どころと魅力
1804年には、仙台から来た古物商である佐原鞠塢が、美しい日本式庭園を創造しました。
この庭園は、彼が東京の中央区にある日本橋人形町で古物店を構え、その商才と鑑定力で名声を博し、多くの著名な文化人と交流を深めていた背景があります。
この時代、江戸の町人文化が盛んになる中、彼は自己の努力で富を築き上げました。
彼が手掛けた向島百花園は、当初「新梅屋敷」として約360本の梅が植えられ、1809年からは「百花園」と称されるようになりました。
江戸時代、この庭園は多くの文化人が集うサロンのような場となりました。
現在、この園では20種類、約70本の梅をはじめ、四季折々の花々を楽しむことができます。
春には梅の他、水仙や福寿草、ツバキなど、年間を通じて日本の自然美を堪能できる場所です。
特に、向島百花園の梅まつりの期間中には、「江戸大道芸」や仙台発祥の「すずめ踊り」など、江戸時代の文化を体験できるイベントが数多く開催されます。
春の訪れとともに、江戸時代のダンスや文化を体験し、梅の香り満ちる向島百花園を訪れるのはいかがでしょうか。
ここでしか味わえない、季節ごとの風情と伝統的なイベントが皆様を待っています。
【1梅を詠む】 ※荒天中止
・日時:期間中毎日 9時~17時
・場所:藤棚横四阿
・内容:「梅」を題材に俳句・和歌を俳句帳にご記入できます。
・参加費無料(入園料別途)
【2江戸大道芸】 ※雨天中止
・日時:2月11日(日)・2月18日(日) 各日11時40分、13時、15時 ※各回約30分
・場所:売店前広場
・内容:大黒舞い、 放下芸(ほうかげい)等の大道芸を披露します。
・出演:浅草雑芸団
・観覧費:無料(入園料別途)
・観覧方法:当日自由観覧
【3すずめ踊り】 ※雨天中止
・日時:2月12日(月)・2月25日(日) 各日13時、15時 ※各回約30分
・場所:売店前広場
・内容:初代園主の佐原鞠塢(さはら きくう)出身の地、仙台が発祥で、墨田区ゆかりの浮世絵師、葛飾北斎が描いた「北斎漫画」にも登場しているすずめ踊りを披露します。
・出演:福来雀(ふっくらすずめ)
・観覧費:無料(入園料別途)
・観覧方法:当日自由観覧
【4庭さんぽ】 ※荒天中止
・日時:2月23日(金祝)11時、14時(約60分)
・集合:開始15分前サービスセンター裏
・内容:職員が向島百花園ならではの草花や庭園風景の楽しみ方をご紹介しながら、園内を散策して回ります。
・定員:20名(先着順)
・参加費:無料(入園料別途)
・参加方法:当日、開催時間15分前までに集合場所にお集まりください。
【5野草ウォッチング】※雨天中止
・日時:2月17日(土)・2月24日(土) 各日11時40分、14時40分 ※各回約60分
・集合:秋の七草コーナー前
・内容:講師の解説のもと、園内の野草を観察します。
・講師:若林芳樹氏(植物研究家)
・定員:20名(先着順)
・参加費:無料(入園料別途)
・参加方法:開催時間15分前までに集合
向島百花園へのアクセス
【場所】
向島百花園
東京都墨田区東向島3-18-3
【電車】
・東武スカイツリーライン「東向島」下車 徒歩約8分
・京成電鉄押上線「京成曳舟」下車 徒歩約13分
【バス】
都営バス 亀戸-日暮里(里22) 「百花園前」下車 徒歩約2~3分
向島百花園梅まつりの駐車場
向島百花園には専用駐車場がありません。
近くのコインパーキングをいくつか紹介します。
【P24H百花園前コインパーキング】
〒131-0032 東京都墨田区東向島3丁目19-7
【三井のリパーク セサミ向島駐車場】
〒131-0032 東京都墨田区東向島3丁目13-番10号
向島百花園の歴史
江戸時代の中期、文化や文政の時代(1804~1830年)に栄えた市民文化の中で生まれた特別な庭園があります。
この美しい庭は、以前は骨董品を扱う商人だった佐原鞠塢によって作られました。
彼は江戸時代の多くの知識人や芸術家たちとの交流を通じて、旗本・多賀家の古い屋敷があった場所に、花や植物を愛でることを目的とした公共の庭を設けました。
開設当初、この庭園は梅の木360本で知られ、「新梅屋敷」として亀戸にある有名な梅の名所に対抗しました。
時間が経つにつれて、中国や日本の古典文学に登場する有名な植物を集め、年間を通じて花が楽しめる場所になりました。
「百花園」という名前は、梅が百の花の中で最初に咲くことや、四季折々の花が咲き誇る庭園の様子を表しています。
この庭園は、当時の著名な文化人によって造られたもので、公的な大名庭園とは一線を画す民衆に根差した、文化的な趣のある場所として知られています。
その運営は昭和13年まで続き、その後、最終的な所有者から東京市へ寄付され、公開されるようになりました。
昭和53年には、文化財保護法に基づき国の重要文化財に指定されています。
向島百花園梅まつり2024まとめ
庶民的でありながら美しい梅を楽しめる向島百花園の梅まつり。
風流で粋な雰囲気を楽しみましょう。