通常、静寂に包まれる奈良県の本郷地区も、桜が開花する季節には訪れる人々で活気づく。幹の周囲が3メートル、高さが13メートルにもなるシダレザクラは、その枝を広く張り巡らせ、推定樹齢300年の壮大な桜として知られています。
この桜は地域内で「又兵衛桜」とも呼ばれ、歴史上の人物である後藤又兵衛にまつわる伝説が起源とされています。
また、この場所は背後に桃の花が咲く景色もあり、近年では満開時には写真家や旅行者で賑わう人気のスポットとなっています。
又兵衛桜(本郷の瀧桜)2024見頃や満開の時期いつ?
毎年、4月初旬から中旬にかけては又兵衛桜が最も美しい季節を迎えます。
その周囲には桃の木が植えられており、花が開く時期には、薄ピンクと濃ピンクの花々が競演し、見事なコントラストを生み出します。
2024年の又兵衛桜は4月6日時点で満開の開花状態ですので、花見を計画されている方はぜひ早めに足を運んでみてください。
●桜吹雪
4月11日
又兵衛桜(本郷の瀧桜)2024ライトアップあるの?
残念ですが、夜桜ライトアップは開催されません。
また、又兵衛桜まつりも開催されません。
それでも、昼間の又兵衛桜はあまりにも見事です。
見ごたえ十分なので、お花見に行くことをオススメします。
又兵衛桜(本郷の瀧桜)2024見どころと撮影スポット
北向地蔵桜を後にしてしばらく歩くと、推定樹齢300年の壮大なしだれ桜、「滝のような桜」とも称される壮観が目に飛び込んできます。
この桜は、かつてNHK大河ドラマ「真田丸」にも登場し、大阪の夏の陣で名を馳せた武将、後藤又兵衛がかつて住んだ地にあるため、「又兵衛桜」としても親しまれています。
桃の花の鮮やかなピンク色と周囲の山々の緑が背景になり、又兵衛桜の美しさが際立ちます。その光景を目にすると、知らず知らずのうちに足取りが速まります。
又兵衛桜の近くでは、桃や木蓮、アセビ、水仙、菜の花が一斉に花を咲かせ、その主役である桜の美しさを一層引き立てています。
石垣からまるで滝のように流れ落ちる枝の姿は見事で、その枝ぶりはまるで夏の夜空を飾る華やかな花火のように見え、見る者を魅了します。
又兵衛桜は、その背後に広がる山々に包まれるようにして、見事な花を咲かせています。
桜の背後には、ピンク色の桃の花が豊かに咲き誇り、桜と桃の見事な共演が楽しめるのも、この桜の魅力の一つです。
歴史を感じさせる雰囲気を持つ又兵衛桜は、幹の周りが3m、高さが13mにも及び、壮大に枝を広げた美しい桜です。
「槍の又兵衛」とも称される彼は、大阪夏の陣で戦死したとされる一方で、実はこの地で隠れ住んで僧侶として生き続けたという伝説も持っています。
時の流れの中で生まれ変わりを夢見た地とも言われており、その強い精神が今に伝わる、迫力ある桜です。
又兵衛桜のある場所は、まるで古の城があったかのような石垣に囲まれており、訪れる人々を歴史の深淵へと誘います。
この古木が紡ぐ伝説は、見る者の心をつかんで離しません。一本の桜が、テレビドラマのシーンに選ばれ、全国から多くの人々を引き寄せています。
樹齢300年とは思えないほど力強い枝は、石垣から自然に垂れ下がっており、その姿は見る人を圧倒します。
周囲には散歩道が整備されており、大きな幹を一周することができます。また、風に舞う枝の美しさも、この場所の見どころの一つです。
川の向こう側から見る又兵衛桜は、緑豊かな山々を背景に、荘厳な姿を見せています。
又兵衛の夢は、夏の陣で消え去りましたが、その強い魂は、見る人々に今もなお、力強い生命を感じさせます。
夜明けを狙って撮影する場合、天の川撮影と重なり、大勢の人々が集まります。
天の川撮影が人気を集めており、多くの写真愛好家がこの光景を求めて訪れます。
このような光景を撮影する機会がない方は、その場の雰囲気に圧倒されることでしょう。
又兵衛桜の駐車場から歩いて行くと、最初に目にするのは北向地蔵桜です。
桜の木の根本にある小さな祠には、北向地蔵尊が安置されており、その古木と共に時間を超えた景色を作り出しています。
この風景は、訪れる人々に深い郷愁を感じさせます。
また、芳野川沿いの桜並木も、春の散歩には欠かせない魅力的なコースです。
又兵衛桜から車でわずか10分の距離にあるこの地域では、約100本の桜が植えられ、美しい桜のトンネルを作り出しています。
桜のトンネルを楽しむために、ぜひ立ち寄ってみてください。宇陀の桜が織りなす世界に、心から魅了されることでしょう。
又兵衛桜(本郷の瀧桜)2024アクセス
【場所】
又兵衛桜
〒633-2156 奈良県宇陀市大宇陀本郷348
【電車】
近鉄榛原駅より奈良交通バス「大宇陀」行き乗車(約20分)、終点「大宇陀」下車。徒歩20分
【車】
桜井・榛原方面からR166号─麻生田(あそだ)交差点右折─西山交差点右折(約5分)吉野方面からR370号─大東交差点左折(約5分)
又兵衛桜(本郷の瀧桜)2024駐車場
シーズン中に駐車できる場所があります。
【又兵衛桜開花期の臨時駐車場】
〒633-2156 奈良県宇陀市大宇陀本郷2089-2
又兵衛桜(本郷の瀧桜)ライブカメラある?
以前はありましたが、現在は又兵衛桜のライブカメラはありません。
リアルタイムの開花状況を知りたい方には残念ですね。
又兵衛桜(本郷の瀧桜)由来や樹齢について
後藤又兵衛の名を冠する、本郷地区にある歴史あるシダレザクラは、約300年の樹齢を誇ります。
この桜は、戦国時代の武将、後藤又兵衛が大坂の夏の陣で敗北した後、大宇陀へ逃れた際の伝説にちなんでいます。
その桜がかつて後藤家が居住していた場所に存在することから、「又兵衛桜」と呼ばれ、地元住民に愛され続けています。
又兵衛桜(本郷の瀧桜)と大河ドラマ
奈良県内で長年にわたって人気があった枝垂れ桜が、2000年に放送されたNHKの歴史ドラマ「葵 徳川三代」の冒頭画面に採用されて以来、国内外で広く認知されるようになりました。
又兵衛桜の読み方
念のための確認をしましょう。
又兵衛桜の読み方は、
またべえざくら
となります。
又兵衛桜(本郷の瀧桜)2024まとめ
美しいしだれ桜ですね。大河ドラマのワンシーンにも使われる理由が分かります。
戦国武将の由来もあり、歴史を感じることも出来ます。
少し田舎にありますが、是非お花見に行ってみましょう。