大名行列による参勤交代の壮大な再現が、鶴岡市の歴史ある伝統行事「荘内大祭」の見どころです。
この祭りは、荘内地域の住民の強い願いから始まり、100年以上にわたって市民に愛され続けています。
荘内藩14万石の大名行列は、参勤交代の様子を忠実に再現し、城下町鶴岡の歴史を今に伝えます。
金びょうたん槍を先頭に、400人近くが鶴岡市内を練り歩くこの行列は、奴振りや鎧武者、鉄砲隊、弓隊、鳥刺し、女人列など多彩な役割が含まれ、市内各所で行われる演舞や演奏によって、江戸時代の生き生きとした光景が展開されます。
また、荘内神社の創建を記念して行われる神幸列も、祭りの重要な部分を形成しており、神や神具を練り歩く姿が見られます。
荘内大祭2024時間や場所など基本情報
「荘内大祭」は、毎年10月に鶴岡市の荘内神社で開催される伝統行事です。
この祭りは、荘内神社の創建記念として、かつての藩主に対する敬愛の念を表すために地元の人々によって始められました。
100年を超える歴史を持つこの祭りは、市民一丸となっての協力と奉仕に支えられ、鶴岡の城下町で年間行事として継続されています。
【開催日】
2024年10月5日(土)、6日(日)
【場所】
荘内神社・鶴岡公園など
山形県鶴岡市馬場町4-1
【スケジュール】
●10月5日 鶴岡公園 北広場
時間 10:00~16:00
・ステージパフォーマンス
・津軽三味線姉妹ユニット「まゆかり」演奏
・キッチンカー・露店30店舗以上出店
●10月6日 鶴岡公園 北広場
13:30~21:00
■本祭
触れ太鼓
三役奴振り
少年三役奴振り
甲冑隊演舞
荘内藩荻野流砲術隊 型披露
少年隊士 論語素読
舞姫「豊栄の舞」披露
藩主口上
■夜音祭
和太鼓「風の会」演奏
津軽三味線姉妹ユニット「まゆかり」演奏
■キッチンカー
荘内大祭2024屋台など露店の出店ある?
お祭りで特に楽しみなのは縁日の雰囲気ですよね!
荘内大祭では一日中、キッチンカーと露店が賑わいを見せています。
出店される屋台は多種多様ですが、山形県の名産であるあん玉や玉こんにゃくは特におすすめです。
あん玉は、小麦粉と砂糖を混ぜて作った生地の中に餡子を詰めた和菓子で、その柔らかい食感と甘い餡子が魅力です。
このあん玉は、山形県で広く愛されており、おやつや軽食として親しまれています。
一方、玉こんにゃくはこんにゃく粉から作られた丸い団子を串に刺し、焼いた後に甘辛いタレやからしを加えて味付けされた郷土料理です。
玉こんにゃくもまた、煮物や揚げ物など、山形県内で幅広く利用される食材です。
これらの屋台は、荘内神社や鶴岡城の周辺で見つけることができますので、見かけた際はぜひお試しください。
荘内大祭2024大名行列パレードコースについて
荘内大祭における大名行列のパレードルートは、鶴岡公園の北広場から荘内神社の表参道に至るまでの約2キロメートルにわたります。
パレードコースの途中にある市役所前や末広町商店街では、一時停止して、奉納行事や伝統的な芸能が行われる場面があります。
このパレードは午後2時30分に鶴岡公園北広場を出発し、およそ1時間後の午後3時30分に荘内神社表参道に到着する予定です。
荘内大祭2024アクセス
【場所】
荘内神社・鶴岡公園など
山形県鶴岡市馬場町4-1
【電車】
JR羽越本線鶴岡駅からバスで湯野浜温泉方面行き10分、市役所前下車
【車】
・山形自動車道 鶴岡ICから車で10分
・日本海東北自動車道 鶴岡西ICから車で15分
荘内大祭2024駐車場
以下の駐車場があります。
【鶴岡公園駐車場】
〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町4-1
荘内大祭2024歴史や見どころとゲストについて
庄内藩は、江戸時代に240年間、徳川家の譜代の大名である酒井家によって統治され、14万石の規模を誇る藩として、鶴岡市はその城下町として発展しました。
この藩は、藤沢周平の小説「たそがれ清兵衛」や「黄昏清兵衛」などに登場する「海坂藩」のモデルとしても知られています。
荘内大祭は、明治10年に荘内神社が創建されたことを記念し、旧藩主への敬愛を表す市民主導の大名行列で名高い祭りです。
2022年(令和4年)には、酒井家が庄内地域に入部してから400年が経過しました。
大名行列では、豊臣秀吉から授けられた金びょうたん槍を先頭に、奴振りや鎧武者の甲冑をまとった行列が約500名によって繰り広げられ、歴史の一幕を再現します。
荘内神社では、酒井公の庇護を受けた国指定重要民俗文化財である黒川能が奉納されます。
毎年、旧鶴ヶ岡城の外堀だった内川で灯籠流しが行われ、夜景を幻想的に演出します。
また、6日の夜には夜音祭が開催され、ゲストにはDJとして「YAHAGI」さんと「PEACH」さんが招かれ、三味線姉妹ユニット「まゆかり」さんとのコラボレーションが予定されています。
荘内大祭2024まとめ
荘内神社と市内の主要通りを舞台に「荘内大祭」が開催される予定です。
市の主要通りでは、砲術隊の発砲音を開始の合図として、総勢400人が奴振り、女人列、鎧武者の甲冑列などの役を演じる大名行列が展開されます。
これは、徳川四天王の中でも筆頭である酒井公の華麗な行列を模しており、色鮮やかな時代の風景を再現することになります。