毛馬内地区の伝統的な毛馬内盆踊りは、450年の歴史を持ち、秋田県南部の西馬音内、中央部の一日市と共に「秋田県産大盆踊り」として知られ、国の重要無形民俗文化財に認定されています。
この踊りは、ゆっくりと流れる優雅な動作が特徴です。
夜には、かがり火が幻想的な雰囲気を醸し出し、特有の手拭いを頬に当てた男女が、紋付きや祭り着で飾られ、大太鼓と笛の生演奏に合わせて力強く踊る「大の坂」と、歌のみで表現される「甚句踊り」が展開されます。
この文化的行事には、「鹿角ふるさと大太鼓の会」に所属する団体も参加し、大太鼓演奏が披露され、観客を魅了する優美で感動的なパフォーマンスが行われます。
この盆踊りは、2022年11月にユネスコの無形文化遺産にも登録され、その価値が国際的に認められました。
毛馬内盆踊り2024いつ?時間や場所など基本情報
毛馬内盆踊り2024開催概要は以下となります。
【開催期間】
2024年8月21日(水)~23日(金)
【時間】
8月21日(水)17:00~21:10
8月22日(木)18:00~21:10
8月23日(金)18:00~21:10
【場所】
秋田県鹿角市十和田毛馬内 こもせ通り
※雨天の時は、会場を「十和田市民センター体育館」に変更して開催
【スケジュール】
●8月21日(水)
17:00~18:00 わらしっこ・めらしっこ盆踊り
(園児、十和田小中学校、鹿角高校合同発表会)
19:00頃~ 毛馬内北の盆2024 オープニング
(鹿角市長あいさつ、会場案内、日程説明等)
19:20~19:40 呼び太鼓
19:40~20:20 大の坂踊り
20:20~21:00 甚句踊り
21:00~21:10 じょんから踊り
●8月22日(木)
18:00~19:00 「鹿角の昔っこ語り」
19:00~19:40 呼び太鼓並びに鹿角ふるさと大太鼓響演
19:40~20:20 大の坂踊り
20:20~21:00 甚句踊り
21:00~21:10 じょんから踊り
●8月23日(金)
18:00~19:00 「鹿角の昔っこ語り」
19:20~19:40 呼び太鼓
19:40~20:20 大の坂踊り
20:20~21:00 甚句踊り
21:00~21:10 じょんから踊り
毛馬内盆踊り2024歴史や由来に特徴など
毛馬内盆踊りは、秋田県における三大盆踊り(西馬音内盆踊り・一日市盆踊りとともに)の一つであり、1998年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。
その起源は明確ではありませんが、江戸時代中期には既に行われていたとされています。
この盆踊りは、「大の坂」、「甚句」、「じょんがら」という3つの異なるパートから成り立っており、それぞれに独特の背景があります。
「大の坂」は、京都の念仏踊りに由来するとも言われ、祖先への供養の意味合いが込められています。
「甚句」は、戦場から戻った兵士を慰労するために始まった踊りです。
「じょんがら」は、明治時代以降、弘前に存在した陸軍連隊の若者たちが導入したと伝えられています。
踊り手たちは、特有の衣装をまとい、かがり火を囲みながらゆっくりと踊ります。これが毛馬内盆踊りの魅力の一つです。
2024年の毛馬内盆踊りでは、観客用に1席500円で400席が設けられます。
チケットは祭り当日の14時から会場で販売される他、遠方からの参加者のために事務局での事前予約も可能です。
興味がある方は、事務局にお問い合わせください。
毛馬内盆踊り2024衣装について
毛馬内盆踊りはその独特の衣装で知られています。
通常、盆踊りと聞くと浴衣を思い浮かべるかもしれませんが、この地域の盆踊りでは、正装が求められます。
男性は紋付袴を短く折り返し、水色の蹴出しを履き、半幅帯の上に黄色のしごきを締めます。
一方、女性は留袖や訪問着を着用し、裾を折り返して鴇色の蹴出しを配し、帯を太鼓結びで締め、その下にしごきを結びます。
共に白足袋と草履を履いて踊ります。
また、男女ともに特徴的なのが、豆絞りの手拭いを使った頭の包み方です。
これはこめかみから前に折り返し、口元を隠しつつ顎の下で結ぶスタイルで、頬被りと呼ばれています。
このスタイルは、武士が身分を隠すためや、争いが多かった時代に婦女の略奪を防ぐために行われたとも言われています。
毛馬内盆踊りは一般の参加者も歓迎しており、自前の衣装を用意して参加する形となります。
公式サイトで踊り方を紹介しているほか、より詳しい情報を得たい方は、毛馬内盆踊り振興会に問い合わせることができます。
また、実際の雰囲気や踊りを映したDVDも販売されているので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。【連絡先:0186-30-3939】
毛馬内盆踊り2024アクセス
【場所】
秋田県鹿角市 毛馬内こもせ通り
【電車】
JR十和田南駅から徒歩で約20分
【車】
東北自動車十和田ICから車で約10分
毛馬内盆踊り2024駐車場
4か所ほど駐車場が用意されています。
毛馬内盆踊り2024まとめ
鹿角市毛馬内地区で行われるこの盆踊りは、県内で最も有名な三つの盆踊りの一つであり、国から重要無形民俗文化財に認定されています。
かがり火を中心にして行われるこの優雅な踊りは、約450年の歴史を持ちます。
主に二つのスタイルで構成されるこの舞踊には、「大の坂」という大太鼓と笛の伴奏を伴う踊りと、伴奏なしで歌のみで行う「甚句」というスタイルがあります。
どちらの踊りも、参加者がかがり火の周りで輪を作り、内側を向きながら踊ることが特徴です。
この盆踊りは一般の参加も歓迎されており、訪れた人々が地元の人々と一緒に踊りを楽しむことができます。
興味のある方は、この伝統的な踊りを体験してみるのも良いでしょう。