エンジンを長時間作動させ続けると、どれくらい持続可能か疑問に思いますね。
主に燃料の残量に左右されるのが、エンジンの持続時間です。
エンジンがアイドリングしている間のガソリン消費量は、1時間につき約1リットルとされています。
車種によって異なる燃料タンクの容量を例にとると、軽自動車では一般的に30リットル、普通自動車では50~70リットルが平均です。
この場合、フルタンクで30から70時間エンジンを稼働させることができる計算になります。
しかし、これはエアコンの使用など車の利用状況により異なりますし、あくまでも目安として考えるべきです。
長時間のアイドリングは、エンジンに負担をかけ、車の寿命を短くする可能性もあります。
また、安全面にも留意し、休憩や睡眠の際のエンジンの扱い方には注意が必要です。
エンジン稼働時のバッテリー持続力について
エンジンを長時間かける際のバッテリーの状態も気になるところです。
エンジンが動いている限り、搭載された発電機が作動し続けるため、基本的にバッテリーは消耗せずに済みます。しかし、発電系統に異常がある場合はバッテリーが減少することもあり、その際は速やかに修理をお勧めします。
エンジンオフ時のエアコン利用と注意点
エンジンを停止した状態でエアコンを使用する場合、バッテリーは約3時間で消耗することが多いです。エアコンの使用はエンジンを稼働させた状態で行うのが望ましいです。
また、長時間のエアコン使用はエンジンに負担を与え、エンジンオイルの汚れが進むため、通常よりも頻繁にオイル交換が必要になります。
エアコンの冷媒ガスも使用により徐々に減少するため、定期的な補充をお勧めします。
エンジンをかけたままの車中泊:リスクと対策
最近、キャンプや車中泊が人気を集めていますが、その際にエンジンをかけたまま休憩することや、車内で寝ることがあります。
長時間のエンジン作動は、エンジンに負担をかけ、消耗品の交換サイクルを早め、車の寿命を縮める原因となります。
さらに、エンジンを停止した状態で車内の照明やスマホの充電を行うと、バッテリーが上がるリスクがあります。これにより、エンジンがかからなくなり、車が動かせなくなる事態にもなりかねません。
バッテリーが上がった場合、JAFなどのロードサービスを呼ぶ必要があります。
また、冬場などでは、エンジンかけっぱなしで寝る際に一酸化炭素中毒の危険も伴います。排気口が雪で塞がれると、排気ガスが車内に逆流し、密閉された車内で一酸化炭素が充満し、死亡事故に至ることもあります。
車中泊におけるエンジンかけっぱなしは、騒音や排気ガスの問題も引き起こし、社会問題となっています。車中泊はマナーを守り、エンジンの無用な稼働は避けるべきです。
【まとめ】エンジンかけっぱなしでの持続時間
夏には車内がすぐに高温になり、冬には凍えるような寒さになるため、エンジンをかけたままでの運転が増えがちです。
エンジンとエアコンをかけっぱなしにすると、車の種類やバッテリーの状態によって異なりますが、およそ10時間程度は持続するとされます。
ただし、消費する電力やバッテリーの状態によっては、10時間経つ前にバッテリーが止まる可能性もあります。
エンジンを止めてACC電源のみでエアコンを利用した場合、持続時間は大幅に短くなり、約3時間で電力が尽きることが予想されます。
車中泊でもバッテリー上がりや一酸化炭素中毒のリスクが伴うため、エンジンをかけっぱなしにすることは避け、車の安全な使用を心掛けましょう。