愛知県の半田市亀崎地区にて、毎年5月3日と4日に開催される「亀崎潮干祭」は、絢爛たる刺繍と精巧な彫刻が施された5台の山車を干潮時の浜辺に引き出す壮大で華やかな祭典です。
この地域の男たちが山車を力強く引き回す姿、生き生きとした太鼓と笛の音色、そして海からの風に舞う色とりどりの幟が印象的です。
300年を超える歴史を持ち、その伝統を守り続けている本格的な祭りをぜひお楽しみください。
亀崎潮干祭2024いつ?時間や場所など基本情報
亀崎潮干祭2024の開催概要は以下となります。
【開催期間】
2024年5月3日(金・祝)、4日(土)
※ 雨天順延あり
【時間】
2024年5月3日 6:30~
5月4日 ~19:45
【場所】
神前神社、海浜緑地、尾張三社
〒475-0023 半田市亀崎町2-92(神前神社)
亀崎潮干祭2024スケジュール
両日のスケジュールは以下となります。
【年5月3日スケジュール】
6:30 山車祈祷(東組より順次執行)
7:50 秋葉社以西・大川(亀崎7丁目信号)以東 集合
8:50 山車 曳き出し
9:40 旧大店坂(東組事務所前)手前にて棒締め 終了
9:45 山車曳き出し
9:50 国道横断開始(東組より1組ごと)
10:00 神前神社 祭典
10:15 曳き下ろし坂 縦整列完了
10:20 海浜曳き下ろし(特に見どころ)
11:00 山車海浜整列・山車曳き上げ開始
11:50 整列完了/祭り広場
11:55 人形技芸奉納/祭り広場(所要時間 約1時間40分)
13:40 山車曳き出し(御神輿県社前より国道横断開始 13時30分)
13:45 国道横断開始(西組より1組ごと)
14:05 秋葉社にて前人形奉納(西組開始)
15:30 秋葉社にて前人形奉納(東組終了)
16:10 本町経由 伊東合資前集合・尾張三社曳き込み開始
16:40 尾張三社整列/人形奉納
18:25 山車曳き出し
20:00 サヤ納め
【5月4日スケジュール】
6:10 尾張三社にて山車飾り付け 完了
9:25 警固にて尾張三社集合
9:30 神楽奉納終了後、境内にて山車を前方へ曳き出し・棒締め 開始
10:00 尾張三社 祭典
10:00 棒締め 終了・西組より整列 開始
10:20 山車整列 完了
10:25 人形技芸奉納 開始
11:10 山車曳き出し
12:00 旧大店坂以西集合
12:05 山車曳き出し
12:10 国道横断開始(東組より1組ごと)
12:30 曳き下ろし坂 縦整列完了
13:35 海浜曳き下ろし開始
13:00 海浜山車縦整列完了
13:05 山車曳き上げ開始
13:25 曳き上げ坂上 縦整列 完了
14:45 山車曳き出し・国道横断後 神前神社前曳き廻し 開始
16:10 神前神社前 整列完了
16:15 人形技芸奉納/祭り広場(所要時間 約1時間40分)
18:00 山車曳き出し・以降 各組町内巡行
19:45 サヤ納め 千秋楽
亀崎潮干祭2024屋台など露店の出店ある?
半田市の山車祭りには、毎年さまざまな食べ物の屋台やキッチンカーが登場しています。
2024年も地元のお店や多種多様な屋台でのお食事が楽しめます。
例えば、カロンファクトリーのトゥンカロンや、grandma’s kitchenの台湾風魯肉飯、ラーメン、かき氷などがあります。また、てっちゃんから揚げの唐揚げやポテト、喜蛸のたこ焼き、cheese.cake.monsterのチーズケーキも人気です。
さらに、ハンバーガーや焼きそば、お好み焼き、ジェラートなどの定番の屋台食も充実しています。
子供たちには金魚すくいや水風船、射的などの縁日ゲームも用意されていて、家族連れで楽しむにはぴったりのイベントです。
屋台の種類や出店場所については公式サイトをご確認ください。
亀崎潮干祭2024見どころと魅力
亀崎潮干祭は愛知県の知多半島、半田市亀崎地区で毎年5月3日と4日に開催される伝統的な祭りです。
この祭りは300年以上の歴史を誇り、地元の神前神社の祭祀として行われます。
祭りの名前は、祭神である神武天皇がこの地に海から上陸したという伝説に由来し、5台の山車が潮干の浜辺に曳き下ろされることから名付けられました。
春の祭りシーズンは3月中旬に乙川地区で始まり、潮干祭で盛大に締めくくられます。
この祭りでは、山車が浜辺に曳き下ろされた後、横一列に並べられ、再び陸上へと引き上げられる壮大な光景が展開されます。
起源は古く、神官の指示のもと、神紋の幕を張った台車に笹竹を立てて町内を練り歩いたことに始まります。
時が経つにつれ、地域の発展と共に東組・石橋組・中切組・田中組・西組の5組による祭礼の形が確立しました。
亀崎の山車は、かつての醸造業や海運の繁栄を背景に、工芸の粋を集めて製作されたもので、華麗な刺繍幕や繊細な彫刻で飾られています。
平成18年には国の重要無形民俗文化財に指定され、平成28年にはユネスコの無形文化遺産に登録される栄誉を得ました。
祭りでは、力強く山車を引き回す男衆の熱気と興奮、力強いお囃子と掛け声が響き渡り、大変な迫力と熱気に包まれます。
特に海浜での曳き下ろしは、観客から大きな拍手が送られる見どころの一つです。
また、各山車の前部と上部では、精巧なからくり人形が舞う姿も楽しめます。
逆立ちや綾渡りの技術を駆使した演目や、浦島太郎や平家物語を題材にしたストーリー演目など、多彩な内容が観客を魅了します。
亀崎潮干祭2024へのアクセス
【場所】
神前神社
〒475-0023 愛知県半田市亀崎町2丁目92
【電車】
JR武豊線「亀崎」徒歩約15分
名鉄河和線「知多半田」から知多バス「県社前」
【車】
名古屋方面から 名古屋高速 →知多半島道路
セントレアから セントレアライン→知多半島道路
亀崎潮干祭2024の駐車場
以下の駐車場を紹介されています。
【州の崎臨時駐車場(無料)】
神前神社・海浜緑地まで8分 尾張三社まで20分
【潮風の丘臨時駐車場 東】
神前神社・海浜緑地まで13分 尾張三社まで8分
【潮風の丘臨時駐車場 西(無料)】
神前神社・海浜緑地まで17分 尾張三社まで12分
【亀崎港ヨットハーバー駐車場】
亀崎潮干祭とは?目的や特徴について
潮干祭の起源については明確な記録はありませんが、15世紀後半の応仁・文明の時代にこの地に移住した武士たちが始めたとされています。
彼らは、神社近くに定住し、人口増加に伴い祭りを始め、神官の指導のもとで笹竹を立て、神紋を施した幕を台車に掲げて町を練り歩いたと伝えられています。
その後、地域の発展と共に現在の五つの組による山車行事が形成されました。
江戸時代には、犬山城主である成瀬隼人正からの支援を受け、この祭りは近江長浜の祭りに匹敵するほどの盛り上がりを見せたと言われています。
この祭りは、海から神武天皇が上陸した伝説を祝し、干潮時に山車を海に曳き下ろしては横一列に並べ、再び陸に戻す壮大なものです。
この伝統は300年以上続いており、平成18年には国の重要無形民俗文化財に認定されました。
山車の前部と上部には、各種からくり人形が舞う姿が見られます。
これには逆立ちや綾渡りの技から、浦島太郎や平家物語を題材にした演目まで含まれ、その多様性が魅力です。
特に、神楽車の傀儡師は竹田からくりの生き残りとして価値があります。
山車は、欅や紫檀、黒檀、鉄刀木などの高級木材で作られた白木彫刻が施されており、江戸時代後期から明治時代にかけての彫刻家たちによる傑作が多く含まれています。
中でも諏訪立川流の「力神車」の壇箱彫刻「力神」は特に見応えがあります。
祭りのクライマックスでは、山車が一斉に海に曳き下ろされ、若者たちが水に腰まで浸かって綱を引く様子が見られます。
砂に車輪が埋まってしまうこともありますが、祭りびとの力強い努力により動き出すと、観客からは大きな歓声が上がります。
亀崎潮干祭の一番の見どころとして知られています。
亀崎潮干祭2024いつから始まった?歴史
潮干祭は、毎年5月初旬の二日間に渡って開催されます。
この祭りは、神武天皇が東征の際にこの地に上陸したという伝説を基に始まったとされ、五台の山車が海岸まで引き下ろされることからその名が付けられました。
海岸線に並ぶ五台の山車は壮大かつ華やかで、海辺に花が咲いたような美しさを放っています。
祭りの起源は明確ではないものの、15世紀後半の応仁・文明の時代に亀崎に移り住んだ武家の集団が始めたとする説があります。
また、専門家による最近の調査では、17世紀末から18世紀前半にかけての歴史が文献から確認されており、300年以上の長い間、その風格と伝統が継承されていることが明らかにされています。
現在の山車は、諏訪の名人立川和四郎冨昌や瀬川治助、新美常次郎(彫常)、竹内久一などの著名な彫刻家や、岸駒・翠光などの画伯による豪華な幕類、螺鈿や堆朱、七宝焼を使った装飾で飾られています。
また、各山車では囃子に合わせて桜の枝を渡る精緻なからくり人形が舞う様子は、見る人々を魅了します。
特に、竹田からくりの傀儡師は「生きた化石」とも称され、注目の存在です。
この祭りは、江戸時代後期から幕末にかけての文化が融合した山車を特徴としており、その豪華さと技術の高さが際立っています。
亀崎潮干祭2024山車
昭和34年の伊勢湾台風の影響で中断されていた亀崎地区の山車の海浜での披露が、平成5年に新たに造られた人工海浜の完成とともに再開されました。
この復興には、地域の組織的な取り組みが大きく寄与しており、祭り関係者の絶え間ない努力により伝統が維持されています。
また、昭和41年に5台の山車が愛知県の有形民俗文化財に指定されたことが、文化的な再評価の契機となりました。
それ以降、損傷したからくり人形の修復や失われたものの復元が各山車組によって行われ、今ではすべての山車が二種類のからくり人形を搭載しています。
さらに、幕類や彫刻などの装飾品の修復も活発に行われ、文化遺産を後世に伝える意識が高まっています。
このような文化活動の積み重ねが認められ、平成18年には「亀崎潮干祭の山車行事」が国の重要無形民俗文化財に、平成28年にはユネスコの無形文化遺産に登録されるという快挙を成し遂げました。
亀崎潮干祭の読み方
念のために確認しておきましょう。
亀崎潮干祭の読み方は、
かめざきしおひまつり
となります。
亀崎潮干祭2024まとめ
潮干祭で見ることができる山車は、欅、紫檀、黒檀、鉄刀木などの貴重な木材で作られた白木の彫刻が施されており、それぞれが江戸時代後期から明治時代にかけての著名な彫刻師や流派による逸品です。
中でも、諏訪立川流が手がけた「力神車」の壇箱に彫られた「力神」の彫刻は、その流派の最高傑作と評され、見応えがあります。